放送協会認定受信機
Approved Radio by NHK

放11138号 トム11型 国民型2号受信機  東京無線電機(株) 1946.8.14認定

Approved No.11138 Tom Model 11 Type Kokumin-gata No.2 Tokyo Musen Denki K.K.  Approved at 14/8/1946

 
初期型 Early model (Collection No.11684)

 
後期型 Later model (Collection No.11846)


初期型セット内部に表示された回路図
(Schematic diagram indicated on early model)
  

TUBES: 6D6-6C6-42/6ZP1-12F, TRF, Magnetic Speaker (Paper Framed)

拡声器で知られる東京無線電機の国民型受信機。このセットには細部の異なる2種類のセットが確認されている。放送協会認定章のない初期型(所蔵No.11684)と、認定章が付いた後期型(No.11846)である。セット内の回路図および認定のリストでは出力管が42だが、配置図では6ZP1となっている。実際には初期型には6ZP1が、後期型には42が付いている。
この製品を紹介する雑誌記事の中でも、出力管の記述は混乱している。放送局型受信機のキャビネットを流用したような簡素なデザインの国民型受信機が多い中、このセットは凝ったデザインのキャビネットを採用している。また、マグネチック・スピーカを使う2号受信機であるにもかかわらず、音質に配慮してプレート検波を採用している。

初期型と後期型では、基本的なデザインは変わらないが、額縁のデザインが異なるほか、キャビネットの構造がかなり変更されていることがわかる。また、初期型のシャーシは鉄製だが、後期型はアルミである。時系列で材料が変更されたのか、混在していたのかは不明である。

初期型の真空管は6C6のかわりに海軍放出品の78が、6ZP1もサントロンの二級品が使われ、当時の混乱した様子がうかがえる。後期型のセットにも、質の低い二級品の42(COMETブランド)が使われている。後期型のセットには、国産電機のPD-6型パーマネントダイナミック(1947年6月製)が使われている。このセットは本来マグネチック・スピーカが設定されていた。このダイナミックがオリジナルのものか、後から交換されたものかは不明である。

本機のツマミは、2台ともオリジナルではない。後期型のトランスは交換されている。

 Tom was well known as a manufacturer of P.A. system.
This model was one of the Tom’s first series of radio sets.
2 different variations early model at pre approval and approved later model were found.
Specification of this model was confused between real set and documents.
They made much of tone quality and good design for this set.
Plate detector used to improve tone quality in spite of low sensitivity.

Later model was changed the construction of cabinet and material of chassis.
Magnetic speaker fitted on early model was original parts.
Dynamic speaker fitted in later model was unknown what true or not.

Knobs of both sets were unoriginal.
Power transformer of later model was replaced.

掲載誌:電波科学復刊1号(1946.12)
Appeared on the magazine "Denpa Kagaku"(Radio Technic & Science) 12/1946 published by Nippon Housou Shuppan Kyokai.

(Collection No.11684)

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