放送協会認定受信機
Approved Radio by NHK

放11625号  ナショナル 4M-104型 国民型1号受信機 松下電器産業(株)無線製造所 (1947.2.17認定)

Approved No.11625 National Model 4M-104 Type Kokumin-gata No.1 Matsushita Electric Ind. Co.,Ltd. Wireless MFG. Dept.  Approved at 17/02/1947

  
    
 

TUBES: 12YV1-12YR1-12ZP1-24ZK2-B37, TRF, Magnetic Speaker (Paper Framed)

松下の、トランスレス式国民型受信機。放送局型123号受信機と基本的に同じ構成だが、部品配置は大きく異なる。

このような国民型受信機は、バリコン直結の簡単なダイヤルを使っているのが普通である。しかし、このセットではダイヤルの形状は一般的なものだが、小型のバリコンをシャーシ下側に収め、糸掛けで駆動しいてる。このため、通常はバリコンが置かれるダイヤルの後ろには平滑コンデンサが置かれている。同調回路を最短距離に配線できることを狙ったのだろうか。シャーシの下が混みあってしまって余り成功しているとは思えないが・・・。この時代にバリコンの小型化に成功している点は特筆できる。高一再生式受信機は、普通高周波回路に入れた音量調整と、豆コンによる再生の2つのツマミを持つが、このセットは可変抵抗器による再生調整と同調ツマミのみで、音量調整は省略されている。

本機は1949年製のためすでに認定制度の対象ではなく、認定章はない。

(Collection No.11A064)

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