逓信省型式試験合格受信機
Radio set Passed Examination by The Ministry of Posts and Telecommunications

第 28号 ダイヤトーン 48-G型 5球スーパー 三菱電機(株) 1948年 6,750円
第211号 ダイヤトーン 48-G型 5球スーパー 三菱電機(株) 1948-49年 8,500円

No.28 Diatone Model 48-G  5 Tubes Super Heterodyne  Mitsubishi Electric Co., Ltd.  1948-49 JPY 6,750
No.211 Diatone Model 48-G  5 Tubes Super Heterodyne  Mitsubishi Electric Co., Ltd.  1948-49 JPY 8,500

  

 

No.28: TUBES: 6A7-6D6-6ZDH3-6Z-P1 KX-12F, 5" Permanent Dynamic Speaker
No.211: TUBES: 6WC5-6D6-6ZDH3(6ZDH3A)-6Z-P1 KX-12F, 5" Permanent Dynamic Speaker

三菱電機が戦後スピーカの生産を通してラジオ産業に参入して最初に発表したスーパー受信機2機種のうち、廉価版の小型機。財閥解体の影響か、ブランドに「Mitsubishi」を使わず、後にスピーカのブランドとして有名になる「ダイヤトーン(Diatone)」を採用した。掲載誌の記事では「合成樹脂製キャビネット」となっていて、明るい色のセットの写真が掲載されているが、本機は木製である。樹脂製の初期型よりキャビネット四隅の角の曲率が小さくなり、パネルのデザインも細部が異なる。内部の写真を見ると、シャーシの形状がキャビネットと合っていないことがわかる。外形寸法が薄い樹脂製キャビネットよりも1cm程度大きくなっていることがわかる。シャーシを共通にするために外側に拡げたのだろう。パネルも厚くなったため、ツマミを納めるためにパネルをざぐっている。本来樹脂成型に適したデザインを変えずに木製にしているため、加工に非常に手間がかかる構造になった。

当時、アルミ鋳物で樹脂風にしたキャビネットはいくつか例があるが、合成樹脂(ベークライトと思われる)で量産した例は他にない。実際に樹脂製キャビネットで量産されたかどうかは不明である。

この機種は1948年に型式試験合格番号28を得た後、1948年末にコンバータ管を6WC5に変更して試験を受けなおし、No.211となった。この程度の変更では他社では別番号をとることはなく、変更申請で済ませている。同社らしい律儀な対応である。

本機はダイヤルのガラスが失われている。ツマミはオリジナルでないので、掲載誌の写真を参考にして47-D型のツマミのコピーを取り付けた。
本機の側面にはスナップスイッチが付けられているが、本来の設計ではスイッチ付ボリュームである。このスイッチがオリジナルかどうかは不明である。
また、銘板に製造年月日と製造番号の刻印がない。真空管から判断すると後期型に見えるが、合格番号の表示がなく、詳細は不明である。

掲載誌:電波科学 1948.7
Appeared on The Denpa Kagaku (Radio Technic & Science) 07/1948 published by Nippon Housou Shuppan Kyokai

(Collection No.11A238)

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