逓信省型式試験合格受信機

第117号 アルファ A-320型 小型5球スーパー 安立電気(株)→日本アルファ電気(株) (1948-50) 5,500円(1948), 7,000円(1950)

  

TUBES: 6WC5-6D6-6ZDH3A-6ZP1-12F, 5" Permanent Dynamic Speaker (Ashida Vox)

大正時代にラジオを生産し、その後通信機メーカーに転じた安立電気は戦後、軍需を失って再度「アルファ」ブランドでラジオ業界に参入した。このA-320型は同社の普及型中波スーパー受信機である標準的な構成で、アシダ音響製5インチ・パーマネント・ダイナミックを駆動する。発表当初の記事によれば、当初の回路は6A7-6D6-6ZDH3-6ZP1-12Fであり、ダイヤル周りやツマミのデザインが異なっている。量産開始後に6ZDH3Aに変更されたと思われる。初期のセットは銘板の表示が安立電気になっているが、1949年に同社のラジオ部門が切り離されて日本アルファ電気に移された。

本機は後期型で、銘板の表示は日本アルファ電気である。

掲載誌:電波日本Vol.45 No.1,2

(所蔵No.11217)

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