逓信省型式試験合格受信機写真
Radio set Passed Examination by The Ministry of Posts and Telecommunications

第125号 シャープ 5-S a型 2バンド5球スーパー 早川電機工業(株) (1946-48年)

No.125 Sharp Model 5-S a, 2 Band 5 tubes Superheterodyne Hayakawa Electric Ind. Co. Ltd. (1946-48)

 


(写真はすべて所蔵No.11A106である)

TUBES: 6A7-6D6-6ZDH3(75)-42-80, 6.7" Permanent Dynamic Speaker

シャープが戦後すぐに発売した全波受信機。短波帯は6-18Mcである。まだ6ZDH3が出始めた頃で、戦前からの75が併記されている。2.5Vや5Vの古い真空管を使ったセットも生産されていたためか、シャーシに大きく「6.3V」が捺印されている。登録上も、銘板の表記も型番は「5-S」となっているが、真空管配置図には「5-S a」となっている。写真のセットの製造時期は型式試験が実施される前の1947年9月だが、「a」となった理由は不明である。このセットに見られる、横幅が広く、コンバータ部をサブシャーシにしてフローティングさせたシャーシの構造は、同社の基本的なシャーシ構造として1950年代末まで引き継がれる。キャビネットは木材不足から細かい板を接いで作られている。このデザインは小型化されて普及型スーパー5-R型に生かされた。

同じシャーシを使用した卓上電蓄、HG-100型も存在した。

This is Hayakawa's first all wave set after the War.

所蔵No.11698は6WC5-6D6-6ZDH3A-42-80 に改造され、IFT、コイルがスターの455kcの製品に交換されている。
所蔵No.11A106は、OPTおよびスピーカーケーブルが近年交換されている。

I.F.T., coils, speaker and knobs are unriginal.

掲載誌:無線と実験1946.11/12表紙
Appeard on the magazine "Musen to Jikken"(The Radio Experimenter's Magagine) 11-12/1946 published by Seibundo-Shinkosha

(Collection No.11698/11A106)

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