逓信省型式試験合格受信機

第101号 北光国民型スーパー受信機 H-2005型 日電工業(株) 1948年 5,850円

  

  
                                 

TUBES: 6C6-6D6-6C6-6ZP1-12F, Permanent Dynamic Speaker

仙台市長町にあった軍需工場、日電工業が製造した普及型5球スーパー受信機。オリジナルのケースに入った側面調整型のIFT、厳重にシールドされたアンテナコイルがバリコンの上に固定されているなど、ユニークなセットである。回路構成は、当時入手が容易だった国民型受信機用の真空管のみを使用し、6C6-6D6-6C6-6ZP1-12F という構成でパーマネント・ダイナミックを駆動する。

広く流通したものではなかったらしく、型式試験の資料には、価格に「工場渡し」という注記がつけられている。また、資料では型番が"H-2002"となっているが、このセットの銘板には"2005"と捺印されている。本機の製造番号は97で、生産台数が少なかったことを示唆している。

本機は入手した時点でツマミ、真空管、スピーカが失われていた。ツマミと真空管は当館で取り付けたもので、オリジナルではない。

(所蔵No.11726)

日電工業の「北光国民型スーパー」は、キャビネットが違うものがもう1種類確認されている。

 

TUBES: 6C6-6D6-6C6-6ZP1-12F, 6.5" Permanent Dynamic Speaker

上記のモデルと同じ回路で、同じレイアウトのシャーシ(ダイヤルの構造が異なる)を使用したセット。まったく同じ銘板に昭和23年6月の捺印があるが、逓信省型式試験合格のラベルはない。デザイン的にはこちらのほうが初期型のように見える。こちらが試験合格の資料にある「2002型」である可能性はある。

(所蔵No.11A632)

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